記憶に残る綺麗な人。4

その人は本当に美人だった。

私の学生時代、ひときわ美人だと記憶している人がいた。

顔は肉つきが薄く、張りと艶があり、卵形の輪郭、目鼻立ちがはっきりしているが、嫌みのないノーブルな綺麗さ。

眉はまあるくカーブを描いて女性らしく、髪は艶やかな染めていない黒髪で、量もしっかりあり、まっすぐで絹を束ねたよう。

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ワンレンの髪を後ろの極低い位置で普通の黒のゴムでひとつに結っただけ。

顔は化粧っけなし。そう、素っぴんなのだ。

素っぴんなのに、気高いくらいに綺麗なのだ。

周りは皆お化粧にファッションに、ものすごく頑張る時期、なのに、彼女はいつも素っぴんで、服もものすごくシンプル。

白、黒、グレー、デニム。そのイメージしかない。

手足は長く、細身で、170センチくらいある長身。すらっとしていて、デニムが良く似合っていた。

究極の引き算コーデ。

アクセサリーなし、柄ものも着ない、派手な色は着ない、バッグも黒、メイクも無し、余計な装飾は一切無し、

それなのに、やたら綺麗なのは、彼女自身の素材が良すぎるからで、ただそこにいるだけで、凡人とは違うオーラを持っていた。

私は未だかつて、彼女よりシンプルが似合う女性を知らない。それくらい無駄のない美しさだった。

彼女が穿いているジーンズは濃紺で、色落ちなどなく形もストレートで清潔感があった。

それがAPCのジーンズだと知ったのが、私のAPCデニムへの最初の憧れだった。

足の長さも細さも全然違うけど、素敵な人が着ていることはそれだけで憧れの対象になるのだ。

遠くで見ているだけの憧れの人だったけど、後に彼女を雑誌の広告で見ることになった。彼女はモデルをやっていたのだな、と、後からわかった。

その広告以来彼女を見かけることはないが、モデルをやれるような人は本当に美人なんだ、ということを私に教えてくれた、最初の人だった。



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